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放射線科

■業務内容

放射線科とは、診療放射線技師がCT・MRI・超音波・核医学・血管撮像などの各種画像診断装置を安全かつ迅速に使用し、診断・治療に役立つ画像を提供する部門です。 
医療機器の保守管理に万全を期し、検査時間も極力短い時間で実施できるよう努力しております。 
また、スタッフ個人が責任を持てるように、各種認定資格の取得に努めています。
検査などで、御不明な点がありましたら、お気軽にお尋ねください。


資格取得一覧(2023年4月1日現在)

・第1種放射線取扱主任者(文部科学省):2名
・検診マンモグラフィ撮影認定技師(マンモグラフィ検診精度管理中央機構):7名
・胃がん検診専門技師(日本消化器がん検診精度管理評価機構):6名
・X線CT認定技師(日本X線CT専門技師認定機構):2名
・核医学専門技師(日本核医学専門技師認定機構):1名
・PET認定技師(日本核医学会):3名
・臨床実習指導教員(日本診療放射線技師会):2名
・放射線管理士:1名
・放射線機器管理士(日本診療放射線技師会):1名
・超音波検査士(消化器・体表臓器):1名
・肺がんCT検診認定技師 1名
・救急撮影認定技師 1名
・AI認定診療放射線技師 1名

 

■機器の紹介
■X線CT

2台のマルチスライスCT(320列、64列)にて検査を行っております。
CTはX線管と検出器が体の周りを360°回転しコンピュータ処理により画像を作成します。
頭部・胸部・腹部・四肢など全身の撮影ができ、心臓(冠動脈)などの撮影も可能です。
320列CTにより全身をより短時間で撮影できるようになり、患者さんの負担が少なくなりました。また、320列CTでは16cmの範囲(頭部や心臓など)を1回転で撮影できます。

また逐次近似再構成により被ばくの少ない検査が受けられます。

 

  ▲くも膜下出血

  ▲肺腫瘍

  ▲冠動脈狭窄

  ▲大動脈解離

  ▲肝腫瘍

■PET検査

PET検査とは、「陽電子放射断層撮影」という意味で、ポジトロン・エミッション・トモグラフィー(Positron Emission Tomography)の略です。当院の検査装置は、PETとCTを同時に短時間で撮影ができます。PETではがん細胞の活動状況を知ることを得意とし、CTでは臓器の形をしっかりと映し出すことを得意とします。その二つの画像を重ね合わせてみることにより、正確な診断を行うことができます。全身のがん、脳、心臓などの病気の診断に有効です。

■RI(核医学検査)

RI検査(核医学検査)は、ごく微量の放射性物質(ラジオアイソトープ:RI)を含む薬を用いて病気を診断する検査です。この放射性医薬品を注射、吸入などにより体内に取り込みます。体内に取り込まれると、特定の臓器(骨や腫瘍など)に集まりそこから放出される放射線(γ線)をガンマカメラで測定し、その分布を画像化します。
この検査の特徴は臓器の位置や大きさの他に機能が分かるというところです。

検査の種類
心筋血流シンチ 脳血流シンチ 骨シンチ 甲状腺シンチ 腫瘍シンチなど

▲骨シンチ ▲転移性骨腫瘍
 

▲狭心症

 

▲心筋シンチ

 
脊髄小脳変性症
 
 
アルツハイマー型認知症
▲脳血流シンチ

当院では心筋シンチと脳血流シンチに特に力を入れています

■MRI(磁気共鳴画像)

MRI(磁気共鳴画像)

MRIとは、Magnetic Resonance Imagingの略で磁気共鳴断層撮影装置と呼ばれ、強い磁場の中で、人体内の水素原子核に電波を与え、そこから発生した電波を受信し画像化する検査です。

当院では令和元年5月に3テスラの最先端MRI装置を導入し、従来の1.5テスラMRI装置と2台で検査を行っています。

3テスラMRIの利点としてはノイズが少なく鮮明な画像が得られる他に、トンネルの開口径が従来よりも広くなったことで圧迫感が軽減し、受診者様に安心して検査を受けて頂けるようになりました。

 

MRI検査の特徴
MRIは、X線撮影(一般撮影・CT)では描出できない脳・脊髄・椎間板・半月板・筋肉・腱・血管などの描出に優れています。また、人体の様々な断面像が得られるのと同時にX線を使わないため被ばくの心配がありません。

 

MRI検査の有用性
急性期の脳梗塞の診断に優れ、脳外科領域において非常に有用な検査です。
軟部組織のコントラストに優れ、外科・整形外科・婦人科・泌尿器科の検査に有用です。
認知症や脳動脈瘤の診断など、検診等にも有用です。

造影剤を使用しなくても血管画像が得られる為腎機能が悪い方にも有用です。

 

MRIの注意点
撮影装置が少し狭いので閉所恐怖症の方は困難な場合があります。
検査中、大きな音がするので不快に感じるかもしれません。
検査時間が長いため、苦痛に感じるかもしれません。
強い磁場内に入室するため、機械類や金属等を持ち込まないよう着替えていただきます。

 

 

  

▲頭部MRA

  

▲MRCP

  

▲乳腺MRI

■放射線治療

放射線治療とは身体できた病巣部に放射線を照射しがん等の病気を治す治療法です。
手術と比較し身体への負担が少なく病巣部を安全かつ効果的に治療することができます。
当院で使用する放射線は高エネルギーX線及び電子線で直線加速器(リニアック)を用いて人工的に放射線を作るため目的に応じた線質、強さ、量に調整することができます。
実際の治療ではまず治療開始前にCT撮影を行い、照射する場所、範囲、放射線の量等を専用の機器を用いて決定します。(下図参照)これをもとに治療時には装置に搭載されたX線撮影装置、CT装置にて画像を撮影し3次元的に位置照合を行い計画された方向より照射します。
治療装置は360度どの方向からでも照射可能で病巣を多方向から正確に照射することで治療効果の向上、病巣周囲の正常組織の線量を減らすことができます。
治療は1回約10分程度で(初回のみ20~30分)通常1日1回で20~30回程度行います。通常照射中は痛み等特になく身体への負担は少ないですが毎日休まずに行うことが重要となります。(治療は平日のみで土日祝日はお休みです)

■血管造影(DSA:デジタルサブトラクションアンギオグラフィー、IVR-CT)
血管の中に造影剤を注入して脳、心臓、肝・胆道・膵、腎、四肢などの血管を造影診断、治療します。 心臓を中心とし検査を行う装置と腹部を中心とした検査をおこなう装置(IVR-CT)にて検査、治療をおこなっております。 心臓検査ではバイプレーン(2管球)装置のため少ない造影剤で検査を受けることができます。また腹部装置は80列CTとの組み合わせのためより高精細な画像が収集でき3Dガイド下にて検査・治療を行っています。

  

▲IVR-CT INFINIX Aquillion PRIME

  

▲肝臓損傷(出血)

  

▲心臓用アンギオ装置 INFINIX Celeve I

  

▲冠動脈狭窄 治療前

  

▲冠動脈狭窄 治療後

■乳腺撮影(マンモグラフィ)
乳房撮影専用X線装置を用いて乳房を圧迫し、乳房内の 組織の差を映し出す検査です。マンモグラフィではしこりや 石灰化のように触れることの出来ない小さな病変を映し出すことが出来るため、早期乳がんや乳がん以外の病変を 見つけ出すことにも有用です。 マンモグラフィ検診精度管理中央機構により認定された 放射線技師により適正にかつ正確な撮像を行っております。

当院では装置更新に伴い3D撮影も可能になりました。
乳房を挟んだ状態で装置上部が動き、複数の角度から撮影します。従来の撮影では乳腺に隠れてしまっていた病変も見つけ出しやすくなります。

〈患者様へお願い〉
 ・乳房を圧迫することで痛みを伴うことがあります。
  より良い画像を撮影するために大切なことですので
  ご協力お願いいたします。
 ・当院は3D撮影に続いて、従来の撮影を一連で実施します。
  可能な限り動かないようにお願いいたします。

■結石破砕

腎臓・尿管・膀胱・尿道などにある結石を「尿路結石」といいます。なかでも尿管結石は頻度が高く、再発が多いことで知られており、再発率は30~40%程度と報告されています。尿路結石は小さなものなら自然排石も期待できますが、自排困難なものは手術的治療を行うことになります。 体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)は、結石を細かく砕き自然排泄を促す装置です。

■骨密度測定

骨のカルシウム含有度を測定します。 骨粗しょう症では年齢と共に骨密度が減少し骨がもろくなり、骨折しやすくなります。

■歯科用パノラマ・コーンビームCT装置

この装置は通常の歯列2次元的に撮像するパノラマ撮影はもちろん3次元的に撮像するコーンビームCTも撮影できます。コーンビームCTでは、通常のCT装置と比べ高解像度、低被曝、金属アーチファクト低減といったメリットが挙げられます。また撮影モードには顎関節から全歯列を撮像するモード、全歯列を撮像するモード、目的とする一部の歯列のみを撮像するモードの3種類あり、治療目的に応じた撮影が可能です。

■X線・TV撮影

Cアーム型FPD搭載TV他5台
整形領域の透視検査(ミエロ、ディスコ、神経根ブロックなど)を行います。

バリウムなどの造影剤を用い、胃、大腸、などの撮影を行ないます。

 

■一般撮影(レントゲン)

 

頭部・胸部・腹部・全身の骨などの撮影をいたします。
肺炎等の肺疾患、腎結石、骨折等を調べます。
撮影において特に若年層の方には放射線防護を積極的に行なっています。またFPD装置
を使用しているため検査が短時間でおわり、身体的負担の低減を図ることができます。また従来装置と比べてX線感度が高いので、被ばくの少ない撮影ができます。


■超音波検査

音の性質を利用して生体内の血流状態、及び断層像を描出することができます。腹部、頚部、乳腺、甲状腺、唾液腺などの実質臓器や胃・大腸などの消化管を見ています。無侵襲で痛みはほとんどなく被ばくが有りませんので安心して検査をお受けください。また乳腺領域の検査は女性技師が対応致します。

 

 

▲乳腺腫瘍 ▲肝臓腫瘍

 

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