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320列CT

最新型CT装置の導入

当院では、平成30年2月にCT装置をCanon社製Aquilion(アクイリオン) ONE(ワン)320列CT装置へと更新いたしました。この装置は従来使用していた装置と比較して、撮影時間と画像処理速度が各段に速くなったことで、患者様の待ち時間の大幅な短縮が可能となります。
また、放射線被ばくの低減や造影剤使用量の減量も期待され、より低侵襲な検査を行えます。

 

これまでのCTとの違い

「320列CTの威力」

高性能CTとして普及する64列CTに比べて撮影時間が格段に早く、被爆量も大幅に軽減されています。例えば動いている心臓全体をわずか0.35秒で撮影できますので、患者さんへの負担も軽減されストレスのない快適な検査が提供できます。

 

上半身の撮影時間が約1/4へ


64列CT(左)と320列CT(右)の比較動画 (※mp4データ)

 

心臓全体を1心拍で撮影可能

64列CT(左)と320列CT(右)の比較動画 (※mp4データ)

 

脳の検査でも短時間で低侵襲

64列CT(左)と320列CT(右)の比較動画 (※mp4データ)

 

CT装置の特徴

CT検査は様々な症状や病気を対象とする検査で、全ての臓器に対して検査が施行できます。
頭痛・めまいの症状や麻痺等の神経症状には頭部CT検査、胸痛・呼吸苦・咳・肺がん検索等には胸部CT検査、腹痛・背部痛・腸閉塞・がん検索等には腹部CT検査、また、関節痛や骨折等にも施行され、その他、頚部痛や腫瘤の検索にも頚部CT検査、副鼻腔炎や内耳炎なども検査の対象となっております。
さらに、造影剤を使用することで血管の描出を行なうことが可能となり、がん・心疾患・脳卒中の3大疾病の早期発見に対しても大きく貢献できます。
今回、当院に導入したAquilion ONE320列CT装置は、0.5mmの検出器を320列配置しており、16cmの範囲を1回転で撮影することができる装置です。
この機能により、16cmの幅で補える臓器であれば寝台を移動させることなく、短時間で撮影ができます。これは、心臓や頭部の血管撮影の際に最も威力を発揮します。これまでの心臓CT検査では患者様の心拍変動や高心拍により、検査の適応外となることもありました。しかし、このCT装置では殆どの患者様に対して検査が可能となり、1~3心拍で撮影が終了することから、被ばく線量を大幅に低減でき、狭心症の原因である冠動脈狭窄を早期で発見できると期待されています。
また、頭部脳血管撮影についても同様に寝台を動かすことなく撮影でき、今まで以上に鮮明な血管描出が可能となりました。このことにより、クモ膜下出血のきっかけとなる脳動脈瘤の発見に大きく貢献でき、そのまま手術時の支援画像としても使用します。

また、一刻を争う救急業務にも使用しており、Aquilion ONE320列CT装置は、今後も、大きく地域に貢献できる装置です。

 

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