食物経口負荷試験開始
乳幼児・小児の食物アレルギーは、血液検査や皮膚試験だけでは必ずしも正しく診断することができません。検査が陽性であっても症状が出るとは限らず、また陰性であっても強い症状が出るケースも稀にあります。
食物経口負荷試験は、アレルギーが疑われる食物を実際に少量から摂取していき、症状の有無を注意深く観察しながら徐々に摂取量を増やし、アレルギー反応が出るか確認する検査方法です。
検査の目的は、食物アレルギーを診断することおよび食物アレルギーが治ったかどうか(耐性獲得)を確認することです。
この検査によって、どの食物をどの程度摂取したら、どんな症状がでるのかを確認することができます。仮に症状が出なければ、今まで除去していた食物を実際に摂取することが可能になります。症状が出た場合(陽性)であっても、安全に食べられる量が確認できれば、完全除去ではなく、定められた量までは摂取をすることが可能です。
ただしこの検査は、時に重い症状が出現し医療行為が必要になるケースがあるため、当院では今まで行っておりませんでしたが、2018年4月よりアレルギーを専門とする小児科医師が着任したため、新たに開始することになりました。
なお、当院では患者様の安全面も考慮し、基本的には1泊2日の入院で食物経口負荷試験を行っていきます。
食物経口負荷試験を行うまでの流れ
お子様に食物アレルギーの疑いがあり、食物経口負荷試験を希望される場合は、まず小児科外来を受診してください。アレルギー外来は火曜と金曜の午後となっておりますが、初めての方は月~金の午前初診外来を受診してください。
外来にて、アレルギーに関しての問診および血液検査の結果などを参考に、食物負荷試験の適応があるかどうか判断します。適応ありと判断したら、ご家族と相談のうえ、1泊2日で入院の予約をとらせていただきます。
ご不明な点などございましたら、小児科外来の窓口にお声掛けください。
2018年4月 中濃厚生病院 小児科 アレルギー担当
岸田 真 森田 秀行