中濃厚生病院

診療科紹介

消化器内科
あいさつ

消化器内科 副院長兼内科部長  勝村直樹
      消化器内科部長   中村憲昭

 消化管(食道・胃・十二指腸・小腸・大腸)、肝臓、胆嚢・膵臓など食物の消化、吸収、代謝に関係する臓器は、がんの発生しやすい臓器で日本での平成25年の死亡数(100の位切り上げ)は、食道癌12,000人、胃癌49,000人、大腸癌48,000人、肝臓癌31,000人、胆道癌19,000人、膵臓癌31,000人でこれら消化器の癌死亡数をあわせると187,000人となっています。がん死亡数が全体で約370,000人ですので、日本人の癌で亡くなる方の半分以上は消化器癌で亡くなられることになります。それぞれの癌で、癌になりやすい人もわかってきていますので、これらの人を拾い上げ、予防が可能なものは予防をおこないつつ慎重に経過観察を行い運悪く癌となっても早期にみつけて、できるだけ身体に優しい方法で癌を治す治療を行います。また運悪く進行した状態で癌がみつかっても、手術や抗癌剤、放射線治療を駆使して世界標準の医療を提供していきます。このほか良性疾患では、逆流性食道炎、萎縮性胃炎(ヘリコバクターピロリ感染性胃炎)、消化性潰瘍、消化管ポリープ、炎症性腸疾患、ウィルス性肝炎、その他の肝炎、胆嚢・胆管結石・胆道感染症、膵炎などの診断と治療も積極的に行っています。平成27年には県内でも有数の光学医療診療部を立ち上げ、内視鏡や超音波、放射線透視装置、CT血管造影装置などを使って、できる限り身体への負担の少ない方法で診断と治療を行っています。

 

取得可能な資格


日本内科学会 認定内科医
日本内科学会 総合内科専門医
日本消化器病学会 消化器病専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医・指導医
日本肝臓学会 肝臓病専門医
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医・指導医

年間症例数

上部消化管内視鏡 3,074件
内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD) 38件
食道静脈瘤硬化療法(EIS) 3件
食道静脈瘤結紮術(EVL)  10件
内視鏡的胃瘻造設術(PEG) 16件
超音波内視鏡検査(EUS)           
10件
下部消化管内視鏡検査     1,940件
内視鏡的ポリープ切除術・EMR  753件
内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD) 5件
超音波内視鏡検査(EUS)            
2件
内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)  198件
内視鏡的乳頭切開術(EST)  75件
内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD)   10件
内視鏡的胆管ステント留置術(ERBD) 72件
経皮経肝胆管ドレナージ術(PTBD) 24件
経皮経肝胆管ドレナージチューブ交換   10件
経皮経肝胆管内瘻化(ステント) 2件
経皮経肝胆管砕石術 0件
経皮経肝胆嚢ドレナージ(PTGBD) 24件
経皮経肝胆嚢穿刺吸(PTGBA) 25件
肝膿瘍ドレナージ 6件
ラジオ波焼灼療法(RFA) 28件
腹部血管造影 45件
肝動脈塞栓術(TACE) 36件
バルーン閉塞下逆行性経静脈性胃静脈瘤塞栓術(BRTO) 4件
肝生検 7件


経験目標と内容

目標  
  • 患者の信頼に応えうる医師としての人格・見識・技術を備える
  • 日本内科学会認定内科医の資格取得(後期研修1年終了で受験可)
  • 消化器内科を専門にしたいと希望する者は、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医の資格取得
  • 消化器内科疾患以外の内科疾患にも十分対応できる臨床能力を身につける
  • 日々の診療にやりがいを感じられ、忙しくとも楽しく、誇りを持って仕事ができる
検査技術
  • X線造影検査(上部・下部消化管造影・低緊張性十二指腸造影・小腸造影)
  • 上部・下部消化管内視鏡および超音波内視鏡検査
  • カプセル内視鏡検査
  • 内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)および超音波内視鏡
  • 腹部血管造影検査
  • 腹部超音波検査
  • 超音波誘導下穿刺・生検
  • 超音波内視鏡下穿刺吸引針生検(EUS-FNA)
治療技術(消化管領域)
  • 食道静脈瘤硬化療法(EIS)
  • 食道静脈瘤結紮術(EVL)
  • 内視鏡的止血処置
  • 内視鏡的粘膜切除術(EMR)
  • 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
  • ポリープ切除術
  • イレウス管挿入術(経口的・経肛門的)
  • 内視鏡的ステント留置術(EMS)
  • 胃瘻造設術(PEG)
治療技術(肝膵胆道系領域)
  • EST(内視鏡的乳頭切開術)
  • ENBD(内視鏡的胆道ドレナージ術)
  • 内視鏡的胆管結石載積術
  • 内視鏡的胆道ステント留置術(ERBD)
  • 膵管ステント留置術(ERPD)
  • 超音波内視鏡下瘻孔形成術
  • 経皮的ドレナージ(胆道・膿瘍・嚢胞)
  • 肝動脈塞栓療法(TAE)
  • 動注化学療法
  • バルーン下逆行性経静脈的塞栓術(B‐RTO)
  • ラジオ波焼灼療法(RFA)
治療技術(その他)
  • 腹水試験穿刺
  • 廃液
  • 胃洗浄
  • 癌化学療法
学術・研究
  • 日本内科学会・日本消化器病学会・日本消化器内視鏡学会・日本肝臓学会・日本臨床腫瘍学会などへの参加ならびに学会
  • 発表専攻分野での研究・研修会参加

 

当科のウリ
ここがオススメ!!
  • 消化器内科の各分野専門医が所属しており、幅広く消化器内科分野を経験できる。
  • 希望する専門分野へ特化することも可能。
  • 連絡体制が整っており、緊急検査などの対応も安心。
  • 女性医師も数多く所属し、結婚・妊娠・出産などにも配慮されている。
  • 他科との連携がとても円滑。特に消化器外科医とは仲が良く、緊急対応も万全である。