基幹型施設名

対象疾患

　泌尿器科では腎癌、膀胱癌、前立腺癌などの腫瘍性疾患、腎盂腎炎、膀胱炎、などの炎症性疾患、尿路結石、前立腺肥大症、過活動膀胱など様々な疾患の診断、治療を行います。また、ウロギネコロジーといい、泌尿器科と産婦人科の境界領域にある女性特有の疾患(骨盤臓器脱、尿失禁など)を取り扱う領域もあります。当科の特徴として前立腺癌の診断に最先端の技術を導入していることです。前立腺癌の診断は前立腺針生検により確定しますが、欠点としてこの検査は超音波ガイド下で行われるため超音波で癌病巣が描出されない場合は癌が見落とされることです。癌病巣の局在診断はMRIでなされ、MRIと超音波を融合させるMRI/US fusion biopsyという新しい方法はこの欠点を克服する優れた診断方法です。当科では本法を用いて前立腺癌診断を行い、良い成績をあげています。治療についてはレーザーを用いた内視鏡手術を昨年から導入しました。その一つとして前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺核出術(HoLEP)、また尿路結石に対する経尿道的腎・尿管結石砕石術です。共に従来の方法より成績が良く、合併症も少なく、優れた術式です。腎癌、前立腺癌などに対する手術は現在腹腔鏡手術が主流で、特に前立腺全摘除術と腎部分切除に対してはロボット支援手術が行われていますが、当科ではこの術式をまだ導入していません。