中濃厚生病院

研修プログラムの名称及び概要

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研修プログラムの名称及び概要

1. プログラムの名称

中濃厚生病院卒後初期臨床研修プログラム ≪若鮎プログラム≫
 本プログラムの基幹型病院である中濃厚生病院は岐阜県関市にあり、奥美濃の大日ヶ岳を源流とする長良川の流れる岐阜県中濃地域の中心となる街に立地しています。長良川は柿田川・四万十川とともに日本三大清流のひとつと言われ、本流・支流を合わせ「鮎」が全国的にも有名な河川であり、2015年には長良川の鮎は「世界農業遺産」に認定されました。
  当院の研修プログラムの名称はこれにあやかり、若鮎が清流を遡上していきながら成長していく姿をイメージし、初期臨床研修医がよい環境のなかで日々成長し、一人前の医師となれるよう、このように名付けました 。


2. プログラム番号

030885209


3. プログラム責任者

白木 亮(副院長兼内科部長)


4. 定員

10名


5. 理念

患者・家族・病院・地域から信頼・感謝される医師の育成
患者も医療者も感動の得られる医療
Noblesse oblige の精神


6. 基本方針 次のような資質を備えた医療人を育成する。
  1. ① 他者への共感ができる人間性豊かな医療人
    幅広い教養を身に着け他者のナラティブを尊重できる。
  2. ② 利他の心を持った医療人
    患者firstを実践できる。
  3. ③ 医療全般にわたる広い視野と高い見識を持つ医療人
    常に科学的妥当性に基づきながら、 将来専門とする分野に関わらず臨床に必要なプライマリケアの基本的診療能力(態度、技能、知識)を習得する。
  4. ④ 生涯学習をする医療人
    質の高い医療が提供できるよう、生涯を通じて教育・学習を続ける態度と習慣を有し、高度の医療技術の修得に努める。臨床上の疑問点を明らかにしていこうとするリサーチマインドを持ち、また後輩を育成することによって、自らも学ぶ姿勢を有する。
  5. ⑤ チーム医療の中心となれる医療人
    病院内の各職種・各職員と連携を密にし、チーム医療の推進に努める。また、将来はチーム医療のコーディネーターとして責任ある行動を行う。
  6. ⑥ 地域医療に貢献する医療人
    地域医療に関心を持ち、健康の保持、疾病の予防から社会復帰に至る医療全般の責任を有することを自覚し、行動する。
  7. ⑦ 医療倫理・医療安全に配慮できる医療人
    常に個人情報に配慮し患者が納得できるまで丁寧な説明ができ、常に安全を念頭に医療を提供できる。

 

7. 目標

(1)一般目標(GIO)

  • 医師としての基本的な価値観、医師として到達すべき資質・能力、医師としての基本的診療業務を身に着ける。
  • 忙しくても誇りを持って楽しく仕事をすることができる。

(2)行動目標(SBOs)

  • 患者・患者家族と良好な関係が構築できる。
    (患者の思いに共感することができ、患者のもとへ、何度でも厭わずに訪れることができる) 
  • 患者さんから学ぶ姿勢を持ち、自己の成長につなげることができる。
  • 診療を請うものには、最善の努力で答えることができる。
  • 代表的な疾患の定義・疫学・病因・病態機序・臨床症状・検査所見・治療法などを列挙することができる。
  • 適切な医療面接ができる。
  • 理学所見が適切にとれる。
  • 担当した患者の症状・理学所見から鑑別診断をあげることができる。
  • 患者のニーズを知りプロブレムリストをあげることができる。
  • 各プロブレムリストについて適切な検査プラン・治療プラン・教育プランを立てることができる。
  • 検査・治療・手技の意味を理解し、適応や有害事象について患者にわかりやすく説明することができる。
  • 主だった検査の実施・結果の解釈ができ、検査・治療に必要な基本的な手技を行うことができる。
  • EBMを実践できる。
  • 患者の状態を他のスタッフにプレゼンテーションすることができ、医療チームの一員として役割を果たすことができる。
  • 学会・研究会などで発表することができる。
  • 医療スタッフと良好な関係が構築でき連携が取れる。
  • 医療倫理・医療安全に配慮して行動することができる。
  • 医師としての義務を自覚して実践し、日々の診療で充実感を得ることができる。

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