子宮頸がん

子宮頸部にできる腫瘍です。膣を広げてみると奥に見えてくる丸い子宮の出入り口が子宮頸部です。性交によりHPVというウイルスが感染し、がんができます。女性の多くは一生のうちに一度は感染すると言われており、その中でリスクの高いタイプが感染した人に発症します。人によりますが感染からがんになるのに10年程度もかかってゆっくり発症するとされています。診断は通常の子宮頸がん検診で発見できますので、定期的な子宮がん検診が望まれます。早期の発見であれば、負担のかからない治療が可能です。初期であれば、子宮の一部の切除で治療できますし、その後の妊娠も可能です。進行していれば、子宮の摘出や、放射線治療と抗がん剤の併用が必要になります。進行の度合いや、ご本人の意向により選択されます。

子宮体癌

子宮の奥、子宮の中にできるがんです。原因はホルモンや遺伝子の変異によるものです。生理以外の出血や更年期以降の出血があった時には検査が必要です。近年増加しているとされています。治療は、子宮の摘出が第一で、摘出した子宮を検査し、その後の治療を選択します。



卵巣癌

お腹の中、子宮の横に卵巣はあります。少しくらい大きくなっても、普通は痛み等の症状はなく、よほど大きくなるか、他の病気の検査の途中で発見されることが多い病気です。残念ながら進行した段階で発見されることもあり、卵巣、子宮の摘出の後、抗がん剤の投与が必要になることがあります。